膣のメカニズムを知って、不感症のタネを駆逐しよう 『ちつのトリセツ』その1

 

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膣のメカニズムを知って、不感症のタネを駆逐しよう

『ちつのトリセツ 劣化はとまる』という本をご存知でしょうか。

膣を保有している私たち女性も意外と知らない膣の実態に迫り、膣のメンテナンス方法にまで触れた本です。

不感症で悩む私たちにとって、膣は大切な感覚器。

なのに、自らの膣を鏡で観察することはおろか、膣に指を入れたこともない女性も多いと聞きます。

そこで、これから二回にわたって、この本について取材した週間現代さんの記事を引用しつつ、私たちが不感症対策として知っておくべきことについてお伝えしたいと思います。

※文中の引用部分は、すべて以下の記事からのものです。
『ちつのトリセツ』女性編集者が真面目に作った「異色本」の中身
現代ビジネス 2017年4月22日

 

目次

日本人女性が特に理解していない、自分自身の膣

「そもそも私たち日本人女性は性に対して無知であることが上品という潜在意識があります。

品位を保つことと無知であることはイコールではないのに、日本人女性は自分の身体の一部である膣のことは、ほとんど知りません。

そのため、多くの日本人女性が自分の膣に対して、わけの分からない不安を抱えています。セックスをしても全く気持ちよくなれないのは、自分のせいだと思い込んだり、逆にパートナーが悪いからだと決めつけてしまったり……。まずは膣のことを知らなければならないんです」

女性は性に貪欲であることがタブー視されるのに加え、同じ性器でもプランプランとぶら下がっていて、男児なら誰もが四六時中触ってしまうペニスと膣では全く事情が異なる。

女性が自分で膣内を確認するためには、股を大きく広げ、鏡で見なければならない。そんなこと、まあ普通はやらない。だから女性にとっても膣はミステリアスな存在。その洞穴には数多くの神秘が隠されているのだ。

 

膣はなぜ締まり、なぜ気持ちいいのか

膣は女性にとっても男性にとっても快楽の源となる。そもそもなぜこんなに気持ちいいのか。東峯婦人クリニック名誉院長、松峯寿美氏がこう解説する。

「女性は奥のほうを突かれたほうが気持ちいいと思われがちですが、本当に感じるのは膣の入り口から奥へ3分の1程度までの長さです。

というのも、解剖学的にもその部分には、皮膚と同じ知覚神経が通っているんです。『性感帯』と呼ばれる箇所もそうですが、どこでも気持ちいいと感じるのは皮膚なのです。だから膣内でも皮膚と同じ感覚神経が通っている箇所は一番感じる。

逆に言えば痛みにも敏感。膣口で痛いと感じると、いくら奥に入れ込もうとしても、ダメでしょうね」

男性を絶頂へと導くあの「締め付け」は子宮を含む骨盤内にある内臓を、胴体の一番下で支えている筋肉、骨盤底筋によるものだという。松峯氏が続ける。

「膣内でペニスと接する粘膜の裏には骨盤底筋がある。だから、この筋肉を鍛えると膣の締まりがよくなります。またその筋肉には動脈や静脈があって、性的に興奮すると、ペニスが太くなるように、女性の膣も充血して締まってくる。膣は子孫を残すように本当にうまくできているのです」

膣のことを理解し、その大切さを自覚してケアに励めば、人生は好転するはず。しかし、多くの日本人女性はそれができていない。

「膣ケア」後進国日本では、膣の手入れを怠り、にっちもさっちも行かなくなってしまった女性がゴマンといる。無知と無関心で、あっという間に膣はその機能を失ってしまうのだ。

 

膣の状態は、私たちの不感症を助長する原因になっている

どうですか?ちょっとビックリしますよね。

しっかりと自分の女性器を観察したことのない女性は、私の周りにも複数存在します。

ご自身の女性器を不潔なものだと考えて男性からのクンニリングスを嫌がり、オナニーの為に自らの指で触ることにすら抵抗を覚える女性もいます。

嫌悪感は快感を阻害しますので、それだけで性感は半減してしまいます。

 

また、たとえばフィットネスへの意識が高い方が身体を動かし、身体機能をアップさせ筋肉と脂肪で作られるボディラインをデザインするのと同様に、骨盤底筋を意識して鍛えることで、あなたの性感をデザインすることも出来るかもしれません。

奥をガンガン突かれることが一番強い快感が得られる、という周りの情報に縛られてしまい、彼からの激しいピストンを我慢しながら受け入れ、実は一番気持ちいいとされる膣口への愛撫をないがしろにしていた為に、あなたの性感開発が遅れている可能性もありますよね。

いずれにせよ、膣に対する正しい知識を持たないことが生み出す、イクことへのチャンスロスや悲劇があるようです。

後半に続きます。

『膣の劣化を食い止め、膣ケアで不感症のタネを駆逐しよう 『ちつのトリセツ』その2』

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