愛液でたっぷり濡れるのにイケない、という悩みが生み出す問題
前回の記事では、濡れる量が少な過ぎてすぐ乾いてしまうという悩みについて書きましたが、実はその逆の悩みがあります。
前回の記事はこちらです。
愛液が少ない、濡れない上にすぐ乾くという悪循環を乗り切る方法(その1)
同じ愛撫を受けても、同じ程度の気持ちよさを感じていたとしても、身体からあふれ出す愛液の量は人によって違うという話は前回も書きました。
不感症の場合、感じ方が弱いが為に愛液の量も少ないという傾向がありますが、では愛液量の多い女性がすべて、セックスで毎回イケているのかと言えばとんでもない誤解です。
もともと濡れやすい、同じ愛撫で同じ刺激を受けても人並みに、何なら人並み以上にジュースが溢れ出るる体質でも、実はアクメに達していない、イケないままでセックスを終わらせている女性は少なくないんです。
目次
濡れるのにイケてない状況が生み出す彼の錯覚とギャップ
これって、実はけっこう厄介な問題なんですよね。
痛みはありません、たっぷり濡れますから。
そういう意味では、イク為の障害となる項目は、濡れないことに悩む不感症の女性よりは少ないといえます。
痛みが原因で絶頂を阻害しているわけではないのですから、それ以外の問題に取り組めばいい、という方向性も若干ですが絞ることができますよね。
充分に濡れるのにイケない。
この状況が困るのは男性側、つまり彼氏や旦那さんとあなたとの「認識のずれ」が大きくなることなんです。
彼氏目線であなたのことを見てみましょう。
・彼女は挿入しても激しくピストンしても、痛がることはない
・彼女は愛撫した分だけ充分に濡れている
ということは、彼は今のセックスであなたが満足している、ちゃんとイケているという錯覚をしている可能性が高いのです。
だって前戯をすればビシャビシャに濡れちゃうんですもの、「あ、今日もしっかり感じてるな」って思いますよね男性としては。
愛液が多いのにイケない、愛液量が多いゆえの誤解や錯覚を引き起こしているんですね、大問題ですコレ。
あなたは彼とのセックスでイケない、けど彼はあなたがセックスでイッてると思っている。
「あん!(いく程では全然ないけど…)気持ちいい~!」なんてエッチの途中であなたが言おうものなら、あなたが心の奥底で抱えるイケないという問題は一生表面化することがありません。
あなたは全然イケてないのに、彼はあなたが毎回セックスで満足していると勘違いしている、これって最悪じゃないですか?
不感症への取り組みは彼の協力なくしては成し得ないということを認識しましょう
セックスは、「気持ちいい」の先に「イク」があります。
気持ちいいの最上級が「イク」です。
大好きな人に身体を触られれば、胸やアソコを可愛がってもらえれば、程度はともかくとりあえず気持ちはいいです、コレ当たり前ですね。
しかし、イクまでではない、たどり着けない、イケない、だから私たちは悩んでいるんです、頑張ってくれてる彼と一緒にイケないのが申し訳ないくらいの気持ちでいるわけです。
もしあなたが不感症にケリをつけて、彼とのエッチで一緒にイキたいと願っているのなら、この事実は彼にちゃんと伝えましょうなければなりません。
彼はビックリするかもしれません、ひょっとしたら、ちょっとガッカリして自信を失うかもしれません。
しかし、あなたが勇気を出して伝えない限り、彼の認識は変わりません。
彼の認識が変わらないということは、愛撫の工夫であなたがイケる身体に変わるかもしれないという可能性を、そこで断ってしまうことを意味します。
あなたのメンタルな問題、身体的な問題をクリアして、残った可能性が彼の「やり方」だった場合は、ここで打つ手がなくなります。
伝えるのなら、あなたにも彼にも改善の余地があるうちの方が伝えやすいのではありませんか?
「私がイケないのは、あなたのせいです」って言えますか?(笑)
「私はあなたと一緒にイケる身体になりたいの。私も頑張るから協力して」の方が言いやすいですよね。
あなたがセックスでイケない原因は、すべて特定して改善する必要がありますが、それって「犯人捜し」をするという意味ではありません。
あなたの心や身体に原因があるかもしれませんし、彼のやり方に原因があるかもしれません。
いくつかあるかもしれない原因に対して、ふたりで同時に取り組むことが改善への最短距離となります。
セックスはふたりで紡ぐものです。
「イク時は一緒」を目指して、イクまでも一緒の関係でいてくださいね。